高分解能マルチプロキシによる過去数百年の日本の寒候期気候復元

高分解能マルチプロキシによる過去数百年の日本の寒候期気候復元

高分解能マルチプロキシによる過去数百年の日本の寒候期気候復元

諏訪湖周辺で陸上ボーリングを行いました

諏訪湖の湖岸から数キロメートル離れた地点2か所で、陸上ボーリング調査を行いました。ボーリング調査とは、鉄のパイプを地中に押し込み、円筒状の堆積物試料(コア)を採取する方法です。地層には、過去の環境に関するさまざまな情報が記録されています。この調査では、過去数千年間にわたる諏訪湖の水位や湖の面積がどのように変化してきたかを明らかにすることを目的としています。諏訪湖の水位変動は、東アジア地域における気候変動と、それに伴う降水量の増減と深く関係していると考えられています。また、諏訪湖の面積は、湖の結氷条件にも影響を与える要素の一つです。

今回の調査では、過去に湖岸が拡大していたと推定される地点において堆積物コアを採取しました。今後、このコアの解析をすすめることで、 過去の諏訪湖の水位変動や湖岸の位置を特定する予定です。古文書や古絵図から推定される情報と合わせて、気候による結氷への影響を紐解く手がかりになることが期待されます。 

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